HOME
»
過疎四苦八苦
»
アーカイブ:2018年
»
12月

過疎四苦八苦

精進料理



あらためて精進料理について考えました。

精進料理という料理はなぜできたのだろうか。どのような決まりがあって それはどのようなときに食べるのだろうかといった疑問が湧いたのです。

というのは 十二月の芋法座に食事を準備して 過疎地で暮らす人々の交流機会を楽しくしようと 家内からうれしい提案があったからです。

それを続けるためには 簡単な料理にしなければ続かないと思ったことや 食堂とは違ってお寺で食事をする楽しみも加えたいと考えたからです。

考えているうちに 精進料理という料理は 修行しているお坊さんの毎日の食事のことだと気づきました。

現在では お寺の行事で振舞われる食事や宿坊に泊まったときに出される食事を精進料理と呼んでいますが元々はそうではありませんでした。

身近な食材や調味料を使ったシンプルな料理。修行を妨げないために精がつく食材を避け バランスを考えた食材を使用した料理。

そして食事の作法も修行として考えられていたのです。

そこまで考え その意味を時代と地域に合わせて読み替え お寺ならではのおもてなしにしようと思います。 


 

 

吹きだまりの科学



昨日は朝から 玄関先の落葉掃きをして下さる方がありました。私も気づくたびに掃いているのですが これは連日の仕事です。

強い風が吹くようになって 木々に残っている葉っぱや散っていた枯れ葉が 風の吹くままにそこらじゅうを飛び回ります。

玄関先に飛んできた枯れ葉を掃き寄せるのですが 当分は続きそうです。

掃きながら見ていると 数カ所に大きな枯れ葉の山が出来ています。

風がその場所に向かって枯れ葉を集めているのですが すべての枯れ葉を寄せているのではありません。集まりやすい場所にたくさん 集めにくいところには小さな山をつくっています。

どのような決まりで風が舞ったのか 枯れ葉の山を見ながら科学していました。


 

 

仏典ー私釈



毎日聖典を読みます。
そしてお参りのときは その中に書かれていることを話しています。

そのとき 文字の意味の解説を中心にしていた時期がありましたが いまはそのような話し方は減っています。

意図的にそうしたわけではありませんが 私が受け取った内容をことばにして話すようになっています。聖典の文字やことばを 生活のことばで受け取って話しているのです。

たとえば 浄土真宗で大切にされている『正信偈』には 冒頭に「帰命」と「南無」という文字が書かれています。その文字を 日常で使っている「リスペクト」といって話します。

話す人をリスペクトしなければ 聞いても身につきません。家庭内で「あの先生はダメ先生だ」と親が話している先生のお話を 子どもがどのように聞くのか想像したらわかります。

聖典を書いて下さった人をリスペクトして読めば わずかながらでも自分に伝わりす。それはとても楽しいのです。

仏典を自分のレベルに合わせて読むことには問題もあるでしょうが 表面的な解説より 生活の中で受け取ったことばを話すことが伝わり易いと思っているのです。



 

 

火事の後始末



全焼した家の近くに行く機会があって 数ヶ月ぶりに焼け跡を見ました。

鎮火した後の状態と変わらず 焼け残った柱や基礎のブロック 洗濯機とか冷蔵庫などが放置されていました。

立ち入りを禁じるように 焼けた立木に結んでロープがわたしてありましたが 足もとには炭や焼け残りのものが散乱しており足を踏み入れることは出来ない状態でした。

町中での火災跡ならいち早く片付けが進むのでしょうが 過疎地の山の中ですから どこからも苦情が出る心配はなさそうです。

片付けには経費はかかるので 所有者がその気にならなければ当分は放置され やがては夏草などに覆われてしまうことだろうと想像しました。

この地に家を建て さらにそれを大きく建て替えて暮らした年月は この地を舞台にした喜怒哀楽の小さな出来事に思えてきました。


 

 

これも人間の真実



昨日の昼に 家内が「『介護四苦八苦』のページを見た?」とたずねました。

しばらく覗いていなかったので 大急ぎで「気づき研究所」のページを覗いてみたら 11月から介護の日常がアップされていました。

アップされている間隔も 介護の隙間時間のように思えて 介護の大変さや苦労がしっかり伝わるようでした。

読みながら 「人間が生きる真実」を学ばせてもらっているようで 引き込まれるように全部読みました。

かって司馬遼太郎さんが何かの本で 「真実にはユーモアがある」と書いておられましたが なるほどとうなずきました。

ユーモアというのはヒューマンから派生したことばなのでしょうか。

おもしろく 心にふれるページが出来ていことをうれしく思いました。



 

 

闇の中に進む



借地の入札に失敗しました。新しい事業を始めるために 都市の住宅地で立て替えられる建物の一部が貸し出されるという情報がありました。

田舎では想像できない高額な条件でしたが 事業としての採算を試算して応札していたのです。

その結果7箇所から応札があり そのうちの2社が最終の面談に臨むことになり 第一次選考に漏れたのです。

その2社が どのような条件で応札したのか 今後の参考のために情報を入手したいと思います。

入札の前に いろいろと考えましたが 不透明で闇でした。地主さんのお考えもわからず 入札するライバルの有無さえもわかりません。

予想されるリスクや可能性 自分の力量の変化など 思いつくかぎりの課題を頭の中に並べて応札の試算書を眺めました。

シャチがいるかもわからない海中に 命をかけて最初に飛び込む「ファーストペンギン」のようにはなれませんでした。

この失敗で 闇の中に進む勇気は気力と体力から生まれるのではないかと ふと思いました。

 

 

自然の摂理



昨日はまるで梅雨のように湿気の多い日で 気温は25度もあったようです。

お寺の行事にお参りされていたお坊さんの控え室の天井などに カメムシがたくさん出ていました。

そのカメムシを見ながら 先日のお客さんから聞いた話をお坊さん方に紹介しました。「ヤモリはカメムシを食べるらしいですよ」といったら どなたも驚かれました。

さらに「家の中にいる大きな蜘蛛はゴキブリを食べる」と 同じ人から聞いたことを話しました。この話も全員が初耳のようでした。

そこから一気にゴキブリの話題になり ゴキブリを家の中で見かけるようになったのは 40年くらい前からだという話になりました。

「我が家にはゴキブリはいません」という人がおられ ゴキブリを見たことがない家があることを知り それには驚きました。

ゴキブリは人についてやって来るのだというお話とか 荷物についた卵が入ってくるという説も出ました。

お話しを聞きながら それぞれの生きものには天敵がいることや 生存環境があることを感じていました。


 

 

廃屋解体



お名前を初めてお聞きするお方から 「家を解体することになりましたので お仏壇を片付けていただきたいのですが」という電話をいただきました。

お話しを聞くうちに そのお方のおばあさんがお寺の門徒さんであることがわかりました。

おばあさんは30年くらい前にお亡くなりになっておられ 関西にお住まいであった子どもさんやお孫さんは お仏壇のことやお参りのことはご存じなかったようです。

「家の中に入ることが出来ますか?」と尋ねますと 「長い間戸を開けていませんので 部屋の床が抜けるかもわかりません。外からお参りということは出来ないのでしょうか」といわれました。

普段着の上に法衣を着けてお参りし ご本尊をお預かりしました。

お孫さんたちと しばらく土間で立ち話をして ご先祖が大事にしておられた仏法を引き継いでもらいたいとお願いをしてお別れしました。

その日から解体が始まるそうで 今月中にはこの地区にまた一つ空き地が増えることになります。

「解体費は300万円くらいかかりますか?」と見当でおたずねしたら 「それ以上です」といわれました。

更地にしたら誰かに買ってもらえるわけでもなく 税金は増えることになるはずです。それでも屋根瓦が落ち 地震で崩壊して周囲に迷惑を掛けることを考えると解体しなければなりません。

過疎地のマイホームの始末には 手間もお金がかかります。



 

 

布団の紹介



布団の紹介に来られ 再度訪問されることになりました。

冬に向かうこの季節に 暖かい布団の紹介ですが 家内も私も欲しくないと思っています。今使っている布団で十分満足していますので いまさら新しいものに替える気持ちはありません。

私たちは 紹介に来られる人やその仲間の人たちと長い間の交友があり 素っ気なく出来ないという思いがあります。

二人で話し合いながら 高価な商品らしいので「購入しない」ことにしているのですが 人間関係を傷つけないようにお断りすることに気を遣います。

あれこれいわず 「夫も私も いまの布団で十分満足していますので お断りさせて下さい」という電話をかけ訪問をお断りすることにしました。

健康によいという商品をおすすめ下さる厚意には感謝しますが いま使用している布団で不健康になっているとは思えません。またお断りしたために人間関係が傷つくとも思えません。

お断りしたためにそうなったとしたら お互いがそのレベルの人間関係であったと反省しようと思いますが その方はいい人ですから大丈夫でしょう。

損得抜きの交友が何より大切だと思います。

 

 

今年のベストセラー本



今年上半期に読まれた本のランキングの発表がありました。

毎年この時期に出版販売の大手企業が決めて発表しているようです。

今年の一番は 『君たちはどう生きるか』という本をマンガ化してリニューアルされたものでした。

原作の著者は吉野源三郎さんで80年前に出版された本です。昨年この本が出版されたとき購入して 何人かの人にプレゼントしました。

そこまでしようとしたのは この本には仏教の教えがちりばめてあるように感じ 関心をもっていただきたいとおもったのです。

物語は コペル君という主人公の少年が 日常の生活を通じて問題にぶつかり おじさんと対話をしながら生き方に気づくお話しです。

人間の弱さややさしさ あるいは自分が多くの力に生かされている事実に気づくというお話しで 読みながら自分を見直すことが出来る本でした。