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アーカイブ:過疎四苦八苦

過疎四苦八苦

過疎地の休日



今朝8時からお寺の行事ために 地区の門徒さんにお願いして大掃除をしました。

途中の畑には数人の男性が草刈り機をもって 地域で育てている梅林の草刈りのために集まっておられました。

お寺の作業開始前に 「このあと10時から 地区の防災訓練がありますので時間が来たら帰らせていただきます」といわれました。

お隣の町では文化祭が賑やかに行われており 行事が重なっていました。

過疎になり 管理する面積が増え 一方で作業に参加出来る人が減っています。

この時期の過疎地の休日は 集まることが多くて働き盛りの人は大忙しです。


 

 

出発点が違っていた




お寺の様子を知っていただきたいと思って 「お寺の便り」を届けています。

その原稿を書きながらハッと気づいたことがあります。

「お寺の行事でお蕎麦の接待をしました」という原稿を書きながら この表現はお寺の人が書いた原稿になっていて 読んでいただけないと気づいたのです。

「おそばの接待があるから 次回にはぜひお参りして下さい」という 商店街の呼び込みのチラシと同じでした。

「オャ?いいことがあるんだ」と興味を持って読んでいただくには 読み手側の思いを考えて表現することが必要でした。 

「お寺にお参りしたら10割蕎麦の接待がありました 美味!」となるのです。

過去の表現を思い出すと ほぼ全てがお寺の中から書いていました。読む人はお寺の外におられて 「お寺の便り」を待っておられるわけではありません。

関心をもっていただくためには 読者がどこで読んでおられるかという場所を考えてかかなければなりませんでした。猛反省です。

といっても簡単には変えられませんが 意識して編集を始めています。「乞うご期待」といっても 誰も期待などしておられないのでしたね。


 

 

気象の変化に気づくとき



お寺の行事には 毎年同じ日に行われる行事があります。

お彼岸とかお釈迦様のお誕生日といった行事ですが それとは別に地域内のお寺が話し合って決めている行事の日があります。

浄土真宗のお寺には「報恩講」という お寺としては年間最大の行事があります。この行事は 親鸞さまの法事なので浄土真宗全てのお寺で営みます。

その日がやって来ると お参りしたお坊さんたちは例年の天候のことを話題にして そこで長期の気象変化に気づくというわけです。

10年以前の11月8日ころには みぞれ混じりの雨が降ることもありました。20年も前には大雪になっていることもありました。

昨日はそのお寺の階段を上りながら かっての気象を思い出し 温暖化を実感していました。

毎年同じように 「おとき」と呼ばれている精進料理をいただくのですが その中に入れてある野菜調達の苦労話も気象の変化を気づかせてくれます。

今年の猛暑 それに加えて豪雨による農作物の被害で 野菜の入手が大変だという話も聞きます。お参り先で 気象の変化と異常天候を実感しています。


 

 

地方の味



石見地方を走る「レストランバス」の話を聞きました。食材を提供した会社の従業員さんから聞いた話です。

レストランバスというバスは 車内での食事を必ず一回含む観光地巡りのバスの名前で この地方では確か2年くらい前から始まったビジネスです。

石見地方の半日観光コースを設け 途中で地元の食材を使った本格料理をいただくという企画です。

その料理の指導者か監修者は 東京で開業されている一流シェフで 実際に料理をする人は地元では名前の知れた調理人だとという話でした。

お話しをされた方の会社は 本業はかまぼこ屋さんですが 何かの行きがかりで漬け物を調達することになったようです。

急遽支度をされたようですが 今までやったことがない仕事で 苦労が多く大変だったという話でした。

お話しを聞きながら 上手に漬け物を漬けられる民家の人を探して そのお漬け物を提供したらよかったのではと思いました。

周囲には美味しい漬け物を漬けられる人が何人もおられます。永年工夫して「我が家の味」にした漬け物です。梅干し、らっきょう、大根にキュウリ、ウリなどを 床漬けや粕漬けなどにして美味しく漬けておられるのです。

そのような漬け物を集め お客さんの好みに合わせた味と盛りつけを工夫して食べていただくことで 地方を走るレストランバスの特徴が出せるのではないかと思ったのです。 


 

 

老後の都会暮らし




「私は昭和35年に故郷を出ました」というお方が 突然和歌山からお見えになりました。年齢から計算すると その方が15歳の時のことになります。

「なぜ和歌山に行かれたのですか」ときっかけを尋ねたら 自分の家の近くから和歌山に出て左官業をしておられる人に誘われ 弟子入りしたのだといわれました。

戦後15年経ってはいましたが 当時は子どもがたくさんいました。そして田舎には仕事が少なかったのです。

その後の経緯はわかりませんが 今はタクシー会社で運転手として働いておられるようで そろそろ辞めるつもりだと話されました。

このたび故郷に帰って来られた目的はお墓参りらしく 両親のお墓を管理している弟さんのところに来ておられたようでした。

お子様もなくアパートでの一人暮らしで やがて独居老人になる将来が不安だと心配しながら 故郷を懐かしんでおられました。

退職後は田舎で過ごしたいという兄弟話もあったらしく 「田舎は人情味があるから」とつぶやかれ声を聞いて 都会の暮らしを想像していました。
 

 

今日 今年最初の報恩講を勤めます



今日、お預かりしているお寺の報恩講をお勤めいたします。2ヵ寺お預かりしているのですが お預かりしているお寺の最初の行事です。

昨日8時から 大掃除や法要と接待の準備に20名の男女が参加してくださいました。

毎年のことですが 「自分たちのお寺は自分たちで維持する」という気構えがあって 準備のための私の出番はありません。

これからのお寺の維持管理の見本になるような動きぶりに ただただ感謝するだけです。

こんなに支えてくださるみなさんの心の底にある願いは いつの日か「浄土への道」を歩かせていただこうという願いだろうと思います。

あるいは 次の時代にも お寺の役目を残して欲しいという期待でもあると思います。

そのような願いに応えるために 現実を見つめながらしっかり留守番役像を創造したいと思います。

今日のご導師は 邑南町高善寺の武田正文師です。「おとき」は11時から差し上げます どうぞお参りください。


 

 

ロウソクからLEDへ


お寺の変化を わかりやすく伝えるキャッチコピーを考えていました。

そうしていたら 「ロウソクからLED電球へ」というコピーの案が頭に浮かびました。

今までのお寺の灯りは 「お灯明」とか「ロウソク」といった炎のイメージがあります。ロウソクでないと仏教が伝わらないのではありません。その灯りがともされていた時代の伝統を守っているのです。

灯りが変えられない原因は 町の灯りと同じになってしまうと お寺の雰囲気が変わるという抵抗があるのではないかと考えています。

あるいはお寺の中にある道具は ロウソクとか灯油を使うように出来ていますので 道具に引っ張られて発想が出ないこともあります。

仏具を製造する業者さんが 「モダン仏具」と称してロウソクや灯油を使わない仏具を紹介していますが 控えめなPRで本気ではありません。

昔 蓮如というお坊さんが ご本尊は「仏像より絵像 絵像より名号」とおっしゃって 「南無阿弥陀仏」のご本尊をおすすめされたことばがあります。。驚くような変化のお勧めです。

いつの間にかその改革のエネルギーが消えて ロウソクの形をした電灯くらいな小さな変化で収まっているのです。

私はLED電球を使って 堂内を照らす新しい仏具をひそかに待っています。


 

 

サルの縄張り



周囲に出没しているサルにも 縄張りがあるのではないかと思いました。

数日前 小ザル2匹と大人らしきサル1匹がお寺の屋根の上に来ていました。

10数年前から 1匹のはぐれサルらしきサルが来るようになり 何年かして赤ちゃんザルを連れた家族で来るようになったのです。

この小ザルが年々大きくなるのに気づいていましたが 今年は2匹になっていました。

その間数回 30匹くらいの群がやって来ましたが 頻繁にはやって来ません。少し離れた集落には大きな群が来という話がありますが それはないのです。

このはぐれサルの一家がお寺の周囲を縄張りにして懸命に守っているのだと 勝手に想像しています。

それよりも周囲には食べ物が少ないので 大きな群は関心がないというのが真相かもわかりませんが これも過疎地ならではの観察課題です。

 

 

お寺でも過疎対策をするのですか


宅急便を配達してくれる人の中に 送り状に書かれた発送元と中身を口頭で読み上げるお兄さんがおられます。

親切といえば親切ですが 周囲に誰かがおられても大きな声で読んで下さるので お客さんに筒抜けになってしまいます。知られて不都合はないのですが 「要らんお世話だよ」と思うことがあります。

先日本願寺の寺院活動支援部(過疎地域対策担当)という部署から「お香」が送られてきました。

配達に来られたお兄さんは 例によって大きな声で読み上げた後 「お寺でも過疎対策ということをしなければならないのですか」と質問してきました。

「お寺にも過疎対策は必要ですよ。隣のお寺も その先のお寺も あの町のお寺も住職がいませんよ。過疎で後継者がいないからですよ」と話しました。「そういえば 無人のお寺への配達物は留守番のお寺に持って行っていますねえ」と 過疎の現実を理解してくれました。

続けて「どんな対策をするのですか」と質問されたので 「いろいろですが 過疎は止まりません」といって 話を打ち切りました。一口に過疎対策の妙案などあるはずもなく 突破口はまだ見えていないのです。

私に出来る過疎対策は 仏法の灯をLEDに変えることです。

新しい電球に取り替え 行き詰まった社会を明るくする光に変えることだと思っていますが 立ち話で理解していただけそうもないので止めました。


 

 

郵便物に匂いは許されますか



本願寺からお香が届きましたので 先日のお参りに参加して下さった方々に送りました。

きれいな包装がされていたので 紙の封筒に入れお礼状とともに発送しました。包装はしてありましたが 香の匂いは外に出ていました。

封筒に入れながら 匂いがする郵便物が受け付けていただけるかどうか少し気になりました。

危険物や壊れ物を送ることは出来ないと思っていますが 匂いは大丈夫と思いながらも念のために郵便局で確認しました。

他の郵便物に匂いが移る懸念もありましたからそのことも話しました。「たとえ匂いが移ったとして もしばらくすると消えるものです」といいながら 数名の局員さんに確認していただきました。

宛先を確認して 「郵便物が航空便を使わない区域なので 大丈夫でしょう」といわれました。

航空郵便はチェックが少し厳しいのかもわかりませんが たとえチェックされても問題ないと思って質問はしませんでした。