おばあさんが特に好きな食べ物は、味噌汁、パン、やさいです。
生やさいや煮物などが食卓に並ぶと、「これこれ」と言いながら、
とてもおいしそうに食べます。
また、 『う~ん、うん』『なんと、うまいなあ』
食べるとき、何度も首をたてにふりながら、いつも言うことばです。
さしみは少し苦手ですが、好き嫌いなく、なんでもおいしく食べることができます。
ふつう食で、食事の量は、少しずつ減ってきていますが、96歳の高齢のわりには、
食欲旺盛だと感じています。食べ物がおいしく思えること、とても大事なことだなあ
と、おばあさんを見ていて思います。
そして、食事をするおばあさんを見ていて感心することがあります。
それは、茶わんや皿につけたものは、洗ったのではないかと思えるほど、きれいに
食べます。最後は、お茶を入れて飲みほしきれいにします。焼き魚の食べ方は、
家族の中で、一番上手です。若いころから、『もったいない』と言いながら、食べて
いたことを思いだします。見習いたいと思いますが、なかなかできません。
この前、妻がいったん汁椀をしまったけど、洗っていないことに気づいたそうです。
あまりにもきれいだったと、笑いながら話してくれました。
食は、日暮しの中で楽しみでもあり、元気の源です。
これからも、しっかりと口から栄養をとり続けてほしいと、願っています。